hp ProLiant Server Series で BIOS の書き換え等に失敗しても
基本的にはリカバリ用にバックアップの BIOS が存在するために
一度の書き換え失敗でサーバが起動しなくなる危険は少なくなっています

しかし何らかの影響によってプライマリとバックアップ両方のBIOSが飛んだ場合には
当然のことながらサーバを起動することができくなってしまいます

このときには、サーバを起動するとビープ音が 長く1回 短く2回 鳴る状態になります
この状態になった場合でも、ProLiant には BIOS 復旧用のディザスタリカバリモードが用意されています

これは完全にBIOSが飛んだ状態でも、FDDがBIOSを読み込んで復旧してくれる最後の機能になります
ディザスタリカバリモードを使うには、まずはそのサーバ機のBIOS (ROMPaq) を hp のサイトからダウンロードし、
その ROMPaq に含まれている BIOS アップデート用のフロッピーディスク作成コマンドでアップデート用の FD を作成します

続いてサーバに USB-FDD などをつなぎアップデート用の FD を挿入します
その状態でサーバを起動すると FD を読みに行って BIOS の復旧が始ります

この復旧中、時折 FDD にアクセスがある以外はまったく反応がないためかなり不安になりますが
忍耐で30分ほど待っていると "ぴろりん" と徐々に音が高くなるビープ音が鳴って復旧の終了を教えてくれます

あとは FDD を外してサーバを再起動すれば無事に BIOS がリカバリされて hp のロゴが表示され起動するはずです

hp ProLiant Firmware Maintenance CD ユーザガイド
http://h50146.www5.hp.com/lib/products/servers/proliant/manuals/447788-195-j.pdf

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