98マニアックス 掲示板
[22447]
PC-9801-100とWindows2000SP4

proxy1.odn.ne.jp

 
そら さん
Xv20@Windows2000SP4に PC-9801-100(AHA-1030P)/AHA-1030Bを導入しようとして
ハマりました。

Windows2000対応のC-Bus-SCSI板だし、PnP設定なのにナゼか認識されません。
別のXv20@Windows2000SP4だとちゃんと動作しているのに妙だなと思って検索すると、
このような記事がありました。

[PC-9801-100のWindows2000ドライバ]
http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/pc-98/thread47567.html

なるほど、SP3以後適用のWin2KだとPC-9801-100(AHA-1030P)の新規導入はダメらしいと
いうことで、SP3適用より前にボードを導入した機体だとSP4適用後も問題なく使えている
のも合点がいきます。(ただし、[ドライバの詳細]ボタンがグレーアウトしてます)

テスト用Xv20/W30に内蔵IDEの4.3GB、全てFAT16で以下のようなマルチブート環境です。

A: Windows98SE
B: DATA領域
C: Windows2000 SP4
D: MS-DOS6.2

これでもってあれこれ試してみました。
1. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

proxy1.odn.ne.jp

 
そら さん
●お手軽な導入法。

デバイスマネージャ→[ドライバの再インストール]などから、
[Adaptec AIC-6X60 ISA Single-Chip SCSI Controller]を選択すると、ミニポート
ドライバ sparrow.sysが入ります。リソースも IRQ:03 I/O:1840-187F
MEM:DC000-DFFFと、自動設定のままで競合なしです。

ただこれだと、デバイスマネージャ上でも同様ですが、
--------------------------
HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 4

Adaptec AIC-6X60 ISA Single-Chip SCSI Controller
nEC DKU363-N 9180

Read Write RRead RWrite Drive
1995 1968 1570 938 H:\10MB
--------------------------
こんなような表示になります。AIC-6X60=sparrow、ISA=C-Busなのでまぁいいんですけど。

●ビシッとキメたい人向けの導入法。

きっちり"NEC PC-9801-100"でないとヤだという場合は面倒なINF書換えでも
OKですが、この際Windows2000-CDの scsi.in_とsparrow.sy_を展開したものを
使ったほうがラクチンです。

sparrow.sys自体はSP4のものと同一ですが、scsi.infがカレントのsparrow.sysを
要求してくるので、これらは同じフォルダに置いておいたほうがいいです。

そうするとこのように"NEC PC-9801-100"になります。
むろんパフォーマンスは変わりません。
--------------------------
NEC PC-9801-100
nEC DKU363-N 9180

Read Write RRead RWrite Drive
1999 1972 1551 938 H:\10MB
--------------------------

上記引用のスレッドにもある通り、SP3適用後に置きかえられるscsi.infでは、
"Manufacturer=NEC"のエントリの全てが削除されています。
これが、PC-9801-100が新規に認識されず、事前に導入されていた場合でも
エントリが無いのでsparrow.sysのプロパティーが見えない理由でしょう。

NEC/AdaptecのPC-9821X-B02L B09などはPnPで"Adaptec AHA-294X/AIC-78XX"となる
ので問題は無いのですが、C-Busボードとなると手動で導入しないとダメなようです。
2. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

proxy1.odn.ne.jp

 
そら さん
ちなみに今回試したPC-9801-100(AHA-1030P)は"PC-9801-100"と"AHA-1030B"で、
Windows2000SP4への新規導入に関してはいずれも全く同一の挙動でした。

このテスト機Xv20はマルチブート環境だし、AHA-1030Bといえば「Windows98では
動作しない」とされている部分について、じゃあSEだとどうなんだろう?という
興味もあったのでついでに検証してみました。
http://www.adaptec.co.jp/news/if980902.html

PnP設定のAHA-1030Bを装着し HDDは接続しないままでWindows98SEを起動すると、
「SCSI-2ボードが見つかりました」とは云うもののPnPでドライバは入らず、
ウィザードが起動します。"AHA-1030B"というエントリが無いので"AHA-1030P"として
インストール。とりあえずsparrow.mpdが入ってリソースにも競合はありません。

いったんシャットダウンした後で、AHA-1030BにHDDを接続してWin98SEを起動すると
以下のようなメッセージを出して、起動途中でコケちゃいます。

「無効なVxDダイナミックリンクコールがデバイス番号3のサービスBに送られました。
Windowsの設定が無効です。Windowsセットアップをもう一度実行して問題を解決して
ください。」

このまま放置すると「電源を切る準備が…」のあとで勝手にシャットダウンします。
再起動するとそのままセーフモードに入ります。

もういちどSetupするワケにはいかないので、マシンの起動後に外付けSCSIの電源を
投入する手口でもって、Win98SE上でAHA-1030B接続のSCSI-HDDが認識され、ドライブ
レターはCD-ROMの後にアサインされます。この状態でHDBenchなども走りますが、
再起動させると同様にコケてしまいます。さすがに常用するには難有りです。

次にこの状態のまま、ボードをAHA-1030Bから PC-9801-100に差し替えます。
HDDを接続してWin98SEを起動するとすると、今度はPnPで"PC-9801-100"と認識して
ドライバも自動的にインストールされるという、至って正常な挙動です。

ハードウェアがほぼ同一のAHA-1030BとPC-9801-100/AHA-1030Pの違いはというと
ROMくらいしか思い当たりませんが、やはりWindows98SEでも AHA-1030Bは使えないと
判りました。いずれの基板シルクも"AHA-1030P"で、PCBのREVまで同じです。
Socketに実装されたROMを差し替えると、たぶんそのまま入れ替わるような気がします。

確かAHA-1030Bの方が後発だったと思いますが、どこでどう間違ってこんなヘンテコな
仕様になっちゃったんでしょうねぇ。
3. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

p16070-adsau14honb8-acca.tokyo.ocn.ne.jp

 
まりも さん
AHA-1030Bは BIOS versionが 2.00以上になっているだけで、AHA-1030Pの後期のものとハードウェア的に違いがないように見えます。Bのほうは、BIOSによるディスクアクセスの速度が、Pよりもいくらか速くなっていますが、DOSなどでは意味があるものの、BIOSを使わないOSだと意味無しですね。BIOS無効にすれば BのほうもWindows98SEが正常に起動します。BのBIOSに問題があるだけのようです。
4. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

proxy1.odn.ne.jp

 
そら さん
実のところ「AHA-1030BはWindows98では動作しない」という情報は、A1030PAT.LZH他が
置いてある まりもさんのWebからLINKしてあるのを見て初めて知りました。

検証した1030x系ボードは日電純正型番のついた"PC-9801-100"と、Adaptec箱入の
"AHA-1030B/J97"で、いずれも1997年製のようです。

そういえば AHA-1030Pにも2種類ありましたね。当方にあるものはいずれも後期verの
ようです。"AHA-1030P ReadySCSI 98"あたりの赤DIP-SW版が前期verだったかな?

Adaptec版の"AHA-1030P"だけは手持ちにありませんが、検証したボードのBIOSは、
100ボードが "BIOS:PC-9801-100 Ver 1.10 NEC Corp.1994"、
1030Bボードが"BIOS:PC-9801-100 Ver 2.00 NEC Corp.1994-96" でした。
それぞれのBIOS内容をコンペアしてみると、なるほどかなり違っているようですね。
5. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

p25187-adsau15honb8-acca.tokyo.ocn.ne.jp

 
まりも さん
そら さんが書かれているのと同じところで私もはまりました。SCSIディスクを繋がないと発症しないのですよね。検索してみたものの、ここの過去ログでは類似の事象が見つからず、アダプテックのサイトに行ってみたところ、書いてありました…。
NECは何もアナウンスしてないようですし、PC-9801-100の型番で出ているぶんについては、AHA-1030[P]相当のものしかないとみてよさそうです。
6. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

usen-221x117x123x69.ap-US01.usen.ad.jp

 
GZJ100W さん
突然失礼致します。
少々お尋ねしますが、1030ボードのBIOSのバージョンはどうやってチェックするのでしょうか。

Adaptec AHA-1030Pを1枚だけ持っているのですが、ここを読んでいるうちに気になりまして…
7. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

p13-dn09konohana.osaka.ocn.ne.jp

 
まりも さん
MS-DOS(かWin9xのMS-DOSモード起動で)のコマンドから
debug ↓
d dc00:0↓ (アドレスは d000:0の場合もありうる)

と打ちます。↓はエンター(リターン)キーです、念のため。

そうするとそれらしき文字列が出てきます。
ちなみに初版と思われる94年製ボードのROMでは、
"BIOS:PC-9821-100"
という間違った表記になっていました…

8. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

usen-221x117x123x69.ap-US01.usen.ad.jp

 
GZJ100W さん
まりもさん、有難う御座いました。

で、結果ですが、
……"NEC.NEC BIOS:PC-9801-100 Ver 1.10..Copyright NEC Corp. 1994...3"……
となりました。

ちなみに、私のボードはAdaptec AHA-1030Pで、赤いディップスイッチが実装されています。
何時購入したものかは忘れてしまいましたが、実装部品と型番シールから95年製造と思われます。BIOS-ROMにも1995と書かれたシールが貼り付けてあります。
ちなみに、搭載チップのAIC-3340QとAIC-6360Qは日本製でした。

NEC PC-IN700/4Cとの同時購入で、LAOXのThe Computer館で店員に勧められて購入したものですが、近頃になって有難味が大きくなったような気もします。
9. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

I013225.ppp.dion.ne.jp

 
KAZZEZ さん
> BIOSバージョン
うちにあるのも見てみましたが、1.10(PC-9801-100)と2.10(AHA-1030B)でした。
後者は1994-1997となっており、上の報告より新しいので、
ちょっとは期待したのですが、やはり8GB超はDOSから認識しませんでした。

> BIOSによるディスクアクセスの速度が、Pよりもいくらか速くなっていますが、
Adaptecの製品説明ページ(現在リンク切れ)では、1030Bは1030Pと比べて最大約30%高速化と
ありましたが、1MB/S程度の遅いHDDでは特に違いは見られませんでした(HDB98ver1.10)。
A1030PATだと約2倍だそうですが、こちらはまだ試していません。

それと、上で引用されているスレで、
100ボード/1030BはPnP対応機では自動的にPnPとして認識されるため、
付属ユーティリティでPnPモードに設定しても、実際には
何もしていないのかもしれないと言ったのですが、挙動に若干違いがありました。
# 上記スレでも触れましたが、設定を変えるたびにPCIセットアップから
# CバスPnP情報は削除してから試しています。念のため。

PnP機(G8VER)において、100ボード/1030Bは、もし非PnPに設定されていても、
PCIセットアップではプラグアンドプレイとして報告され、手動設定したIRQが
振られます。このとき、DIP-SWでBIOS無効に設定していても、勝手にBIOSアドレスが
割り振られています。DIP-SWの設定はPnP非対応機にだけ機能するそうなので、
上記の「BIOS無効」というのは、物理的に引っこ抜くという意味なのでしょうか。

しかし非PnPモードに設定時に、かつ設定したリソースが一つでも
Cバスセットアップで予約されている場合には、100ボード/1030Bの
すべてのリソースが未割当てになりました。当然DOSから認識できず、
付属の設定ユーティリティでさえ100ボードを見つけてくれません。
しかしPnPとして存在は報告されるためか、Windowsが起動すればその時点で
リソースが振られ、普通に使えるようです。

100ボード/1030Bの非PnPモードは、PnP対応機では中途半端なPnPとして働くみたいです。
10. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

J011223.ppp.dion.ne.jp

 
KAZZEZ さん
> リソースも IRQ:03 I/O:1840-187F
> MEM:DC000-DFFFと、自動設定のままで競合なしです。
というより、PnPだからだと思います。
Windows98で使えない問題が、もしも、PnPまわりの仕様変更が絡んでいるのだとしたら、
非PnPで手動設定したらどうかと思っていたのですが、自動設定のチェックが外せませんでした。
11. Reply: PC-9801-100とWindows2000SP4

p29170-adsau15honb8-acca.tokyo.ocn.ne.jp

 
まりも さん
>PnP対応機では中途半端なPnPとして働く
古いスレッドに今頃コメントで恐縮ですが、PnPの意味合いに2つの事柄があるように思います。ひとつは、リソースを勝手にシステムが割り振ってくれるという意味、もうひとつは、手動で固定設定したリソースを、システムに伝えるという意味です。前者の機能は切ることができ、それをNon-PnPと称しているようです。しかしこのボードでは後者の機能は切ることができません。切れなくてもとくに不都合はないと思いますが、挿してあるけれどもボードを使用しないというときにちょっと不便です。